KURI  庫裏  設計コンペ応募案
人々の新しい交流、地域との新しいつながりなど、寺院空間が担う新しい役割を生み出せる契機となる庫裏を 提案。プライベート空間を2階にもちあげることで、1階部分を広く明るいコモンの場として開放し、 境内を自由に散策することができる。角度をふった配置は真南に向いた開口部から多くの光を取り入れ、 また展開していく山々の景色と向き合うことができる。奥深い山々へと連続するコモン広場、コモンスペース、 コモンテラスは一体として使用することができ、本堂や客殿では行えない催しやもっと気軽なイベントを することが可能である。住宅部分の下部であるピロティ空間は雨天でもイベントが可能であり、夏には日射を 避ける憩いの場となり、冬には駐車場から雪を避けて屋内へとつながることができる。  住宅は空中に持ち上げられコモンと切り離されるが、屋上テラスが両機能をゆるやかにつなげる。  まわりの自然と調和すること、青雲山の強い場所性に存在すること、新しい役割を担うということにおいて、 庫裏は住宅のスケールを超えたかたちとして強い意志をもった建築がふさわしいのではないかと考えた。

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